コロナ禍の下、度重なる緊急事態宣言により多くの人たちがテレワークに慣れてきているようです。工夫を凝らし、快適に仕事ができているという声がある一方、在宅では「集中できない」「モチベーションが下がる」という声もあります。
今回の記事ではテレワークで集中できない理由にフォーカスし、集中力を高めるためのテクニックを紹介します。テレワークで集中できずに悩んでいるみなさんは、ぜひ参考にしてください。
テレワークで集中できない主な理由とは？
テレワークを行っている男女を対象に行ったいくつかの民間アンケートの調査結果が興味深いものとなっています。
圧倒的に多くの人が集中力の低下を経験し、その理由となるものも浮き彫りにされています。詳しく見ていきましょう。
アンケートでは98%の割合でテレワーク時に集中力低下を経験
テレワークを行っている人たちに、リモートワーク中に集中力やモチベーションが下がった経験の有無を尋ねる質問では、実に97.7％の人が有ると回答しています。大部分の人が集中力の低下を経験していることがわかりました。
職場に出勤して仕事をしていても、疲れが出てくる時間帯にはどうしても集中力が低下することがあるでしょう。しかしながら、リモートワークにおいての集中力低下の要因はどうやら疲れだけではないようです。
全体としてもっとも多かった理由が「ついスマホやテレビを見てしまう」です。次いで「私生活とのメリハリがつきにくい」「やる気が出ずダラダラしてしまう」「人目がないので緊張感がない」などが続きます。
子どもがいると集中できない
未就学児を持つワークママを対象にしたアンケート調査によれば、子どもがいると「集中できない」と回答した人が75.5％に達しています。「まったく集中できない」と回答した人が27.2％、「集中できない」と回答した人が48.3％いました。
集中できない具体的な理由は「子どもが遊んで欲しいと言ってくる」「Web会議中でも邪魔しに入ってくる」などです。
子どもの方はママが家にいると遊んでもらえると思い、ママはママで集中したい時があるので、行き違いがお互いに悪影響を及ぼしているようです。
家族がいて集中できない
子どもだけでなく、大人の家族がいても気になって仕事に集中できないという人も多く見られます。
他の家族もテレワーク中であれば、仕事中のオンラインで話す声などが耳に入り、気が散るなどの声も上がっています。
一人暮らしの場合もずっと一人で気が滅入る
では一人暮らしであれば大丈夫かというと、それはそれでずっと一人なので気が滅入ってしまい、仕事に集中できないという人もいるようです。
どういう環境であれ、在宅での仕事には良い面もあるけれど、集中力を維持するのには苦労する人が多いようです。
テレワークで集中力を高めるテクニック
ここからはテレワークにおいて、在宅でも集中力を高め、モチベーションを引き出すテクニックを紹介します。
仕事モードに入るスイッチを作る
ついつい自宅にいる気楽さのために、部屋着で、化粧をせず、髪の毛も手入れしないままなどで仕事を始めることがあるようです。そういう場合は、なかなか気持ちの切り替えが難しく、集中力がなかなか上がりません。
仕事モードに入るためのスイッチとして、服を着替えて化粧をし、身だしなみを整えることに意味があります。
そのまま外出できるくらいにきちんと身だしなみを整えて、仕事に入るのがおすすめです。リラックスも大切ですが、外見を仕事モードにすることによる適度な緊張感も集中力を高めるためにはプラスになります。
仕事環境を整える
集中力を高めるためには、仕事環境を整えることが有効です。
人間はどうしても楽な方に流されたり、誘惑に負けたりしがちです。テレワークで使用する場所からテレビが見えてしまったり、デスクの上にスマホや雑誌などを置いたりしていると、ついついそちらに気をとられて集中できないこともあるでしょう。
作業に不要なものはデスクの上に置かないことや、テレビが目に入らない場所で行うなどを心がける必要があります。
また、家族がいるせいで仕事に集中できない場合、コワーキングスペースなどを利用してみるのも良いでしょう。
時間を区切る
テレワークではオフィスでの仕事のような周囲に合わせる必要が少なく、自分のペースで仕事が進められるため、単調に時間が過ぎてしまいがちです。
そこで、これまでざっくりとひとまとめにしていた仕事を、タスク別に細かく分割し、タイムテーブルに落とし込むと仕事が活性化しやすいです。時間設定することで、メリハリをつけて仕事が進められます。
また、自宅で仕事ができるために作業のキリをつけるタイミングが見つからず、効率が上がらないままだらだらと続けてしまいがちです。開始と終了および間の休憩も含め、きちんとタイムマネジメントを行うのが賢明です。
BGMを流す
周囲の音がうるさいと仕事に集中できませんが、静かすぎる環境も集中しにくいことがあります。作業に集中できるように、自分が心地よいと思えるBGMを探してみましょう。
気分が盛り上がらない場合にはアップテンポの曲、高い集中力が求められる作業にはクラシックなど、工夫してみるとよいでしょう。YouTubeなどで「作業効率」で検索すると、仕事の分野によって向いているBGM集が見つかります。
短時間の「お昼寝」を取り入れる
在宅で生活リズムが不規則になり、睡眠不足になることもあるでしょう。睡眠不足は作業効率の低下や、作業ミスを誘発するなどのリスクもあります。
睡眠不足を感じる場合は、集中力を高めるのに効果があるとされる30分以内のお昼寝「パワーナップ」を試してみるのも良いでしょう。
また、人間が覚醒して作業を行えるのは起床してから12～13時間が限界とされます。15時間を超えると大幅に作業能率が低下すると言われるので、その時間帯はきっぱりと仕事は止めてリラックスしましょう。
リモート飲み会等でストレスを発散する
テレワークにおいての大きな懸念材料は、精神的な負担です。オンとオフの切り替えがしにくくて、自宅でもリラックスできなくなったり、人と会話する機会が減ることで塞ぎ込んでしまったりなどが考えられます。
息抜きやストレス発散をすることも、テレワークを快適に行うためには必要です。時には気の合う友達と「リモート飲み会」などで楽しむのもおすすめです。
ただし、自宅での安心感から飲み過ぎないように注意してくださいね。
集中できない流れを打ち破ってテレワークを快適に！
テレワークで集中できない理由を紐解き、集中力を高めるためのテクニックを紹介しました。集中できないのは人それぞれ、さまざまな理由があるものです。
それでもここで紹介したような、多くの集中力を高めるテクニックがあります。自分に合った方法を見つけて集中できない流れを打ち破り、テレワークを快適に続けましょう。
