テレワークの導入で通勤する必要がなくなったおかげで、満員電車から解放され通勤時間も有効利用ができると感じている人が多いです。
また、女性の中には従来では当たり前のようにしていた化粧を、あまりしなくなった人も増えています。しかし化粧の手を抜くと、Web会議が不安になるなど悩みを感じるという人もいるのです。
今回の記事では、テレワークで化粧をするメリットや、テレワーク向けのおすすめメイクなどを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
テレワークで女性は化粧する、しない?
テレワークが普及する中で女性が気になるのは、化粧をどの程度するべきか、他の人たちはどれくらい化粧に手をかけているのかということではないでしょうか。
そんな中、化粧品メーカー「花王」が2020年3月に、在宅勤務を経験した20~50代の一般女性を対象に、在宅勤務時のメークに関わる実態調査を行いました。
その興味深い調査の結果から、見えてくる内容を紹介しましょう。
いつもどおりに化粧しない女性が約6割もいる!
この調査によれば、約6割の女性が従来のようには化粧をしていないことがわかりました。
具体的にはテレワークや在宅勤務の時の化粧に関して、「少しだけ軽め」と回答した人が26.4%、「かなり軽め」と回答した人が9.1%、「全くしない」と回答した人が24.3%となっています。
合計で59.8%の女性が従来よりも化粧は「軽め」か「全くしない」のです。
一方、「勤務先にいるときと同じくらいする」と回答した人は40.1%で、半数以下にとどまっています。
テレワークで化粧を控える理由
次に、化粧を「軽め」もしくは「全くしない」と回答した理由として、多かったのは「人に会わないから」です。
通勤で他人の目に触れず、勤務先のように社内外のたくさんの人と会うことがないため、従来どおりに化粧をする必要がないと考える人が多いのでしょう。
他の理由としては、「面倒だから」「自宅にいるのに出勤時のような化粧をする気にならないから」「なんとなく」などが挙げられています。
化粧に使う時間を他のことに使いたいとか、化粧をしなくても特に問題がないと感じている背景があるのでしょう。
テレビ会議のカメラに映るすっぴんは不安
一方で、Web会議に出席した人は7割にのぼり、全然化粧をしないのは良くないかもしれないと不安を感じる人が多いことも判明しました。自分が想像した以上に画面映りが良くなくて、がっかりするケースもあるようです。
Web会議で画面に映る自分自身の顔について気になることはという質問に対し、最も多かったのは「太って見える」の57.1%、次いで「不健康に見える」の42.5%、 そして「たるみやほうれい線が目立つ」の40.3%が続きます。
Web会議で簡単にできるすっぴん対策
Web会議の際に手軽に対応できるすっぴん対策を紹介します。
【顔に照明がよく当たるように工夫する】
照明器具と自分の顔との位置関係や明るさを調整することで、顔から陰を飛ばして画面映りを綺麗に見せることができます。
【一番良い角度で撮るためのカメラ位置を見つけておく】
誰でも「この角度が一番映りが良い」というカメラの位置があるものです。前もってそのカメラ位置でWeb会議が行えるように見つけておきましょう。
【背景を工夫する】
画面に映り込む背景についても、生活感が出ない背景にすることも大事です。生活感が出ていると、すっぴんがより強調されます。オンラインツールの多くは背景をバーチャルにできる機能があるので、それを使うのも良いでしょう。
テレワークでも化粧をする方が良い理由
テレワークにおいても、ある程度化粧をする方が良いと考える人もたくさんいます。ここでは、テレワークでも化粧をした方が良い理由について見ていきましょう。
テレワークでも化粧でオンオフのメリハリを
女性にとって化粧をすること自体が、仕事の上ではどのような効果をもたらすかという質問に対して、「オンとオフの切り替えができる」と回答した人が実に63.5%もいました。
化粧をすることは就業のスイッチとなり、仕事モードに入ることができると考える人が多いようです。他にも「自信がつく」と回答した人が58.7、「対人関係が良くなる」と回答した人が46.8%と続きます。
化粧をすることによって仕事に集中できるモードになり、効率も上がりミスは少なく済みます。やはりテレワークでも化粧をすることは大切と言えるでしょう。
「ノーメイクは肌を綺麗に」の落とし穴に注意
「ノーメイクで肌が綺麗になると思う」と回答した人が85.9%います。どの年代でもその傾向が見られました。
しかし、これにはともすれば陥りかねない、ちょっとした落とし穴があります。
化粧の頻度が減ると、朝と夜の2回の洗顔サイクルが崩れがちです。クレンジングを行わないで就寝してしまったり朝の洗顔を怠ったりすると、汚れを除去するタイミングが減るため、皮脂が溜まりやすくなるリスクが生まれます。
化粧をしていなくてもクレンジングは欠かさずに、スキンケア自体は規則正しく行いましょう。
テレワークでおすすめの軽めメイクとは?
ここで見てきたように、すっぴんではやはりいといろとデメリットがあるけれど、ばっちりメイクはちょっと……という人が多いでしょう。
そんなみなさんにおすすめしたいのが、肌を休ませつつも血色感を大切にする「軽めメイク」です。具体的に見ていきましょう。
化粧下地は肌を明るく見せる色目に
Web会議では主に顔の正面が画面に映るので、しっかりファンデーションを塗るよりも、うっすらと色づく感じの化粧下地やBBクリームがおすすめできます。
化粧下地は、ピンク系やパープル系などを使用すると肌を明るく見せる効果がありますので、カメラ映りも良くなります。
ポイントはカメラに映りやすい鼻筋や目の下、あごなどの部分を中心になじませましょう。フェイスラインはあまり映らないので控えめで問題ありません。
チークは通常より外側に
Web会議の画面は粒子が粗く、せっかくチークを入れてもくすんで見えてしまうことがあります。肌を綺麗に見せるために、通常より外側にいれるのがベターです。
なじませた化粧下地やBBクリームが崩れないように、目の下などは避けつつ広くぼかすと、頬をすっきり見せられる効果が生まれます。
アイシャドウで目元にほどよい陰影を
さらに、眉も描きすぎないのがベターです。パウダーを含ませた、ちょっと大きめのアイブラシに色をふんわりと乗せると化粧感があまり前面に出ないためおすすめです。
アイシャドウの色は、少し青みの入ったカラーや明るめのベージュにすると、目元にほどよい陰影をつけてくれます。
リップは赤〜ピンクで血色感を
リップに関してはケアもできる色付きリップがおすすめです。赤やピンク系で適度な血色感を出しましょう。
ほど良く軽めの化粧でテレワークを快適に!
テレワークでは多くの人が化粧に手を抜いていることがわかりましたが、テレワークとはいえ顔を誰かに見せる場面も多いでしょう。
仕事への集中度や効率、Web会議でのコミュニケーションなどを考えると、軽めでも化粧はした方が良いようです。肌をいたわりつつ、いつもとは違う適度など化粧を楽しんでみてはいかがでしょうか。