日本でも周知されつつある「FIREムーブメント」をFPが解説

こんにちは。キッズ・マネー・ステーション認定講師、ファイナンシャルプランナーの岡本まど香です。

Withコロナで皆さんの生活は変わりましたでしょうか?

私はオンライン化が進み、移動せずに全国のお客様のご相談に応じることができるようになりました。今後もニューノーマルに対応していく必要があります。目まぐるしく変化する時代だからこそ経済面において不安なく生活を送りたいですね。今回はその安定を確立する一つの方法である早期リタイア「FIRE」についてお話ししたいと思います。

FIREムーブメントとは?

FIREムーブメントとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとったもので、経済的な安定を早期に確立し、早期リタイアを実現しようという取り組みです。

近年日本でも少しずつ浸透し、40代や50代前半での早期リタイアを目指すことが多いようです。しかし早期リタイアするためには、経済的な準備が必要になります。

年間支出の25倍の貯蓄が一つの指標とされており、一年間の生活費が300万円の場合、資産(貯蓄)7500万が必要になります。
そしてその資産を4%ルールで運用をすれば生活ができるというものです。7500万円を準備するということは簡単でないかもしれません。

ただ仕事に追われず、お金に縛られない自由な生活をするFIREは夢があります。生活スタイルや働き方が多様化する中でFIREという選択肢があってもいいかもしれません。

ではFIREを実現するためには何が必要か考えていきましょう。

貯蓄率を上げる

例えば収入が年500万生活費300万の場合、目標の7500万円を貯めるのに37.5年必要です。

まずFIREを目指すためには、年収を増やす、そして毎日の生活費をどれぐらい削減し、支出を抑えられるかがポイントになります。

FIREの第一人者であるクリスティ・シェンさんの著書でも『痛みの伴わない支出を減らすこと』と書いてあります。節約=我慢となってしまうと、長期的な継続は難しくなります。しかし固定費と言われる住宅ローン、通信費、生命保険料などは、一度見直すことで長期的に削減できます。まずは、あなたにとって痛みの伴わない支出が何かを考えていきましょう。貯蓄率を上げることが早期に目標達成する近道になります。

なるべく早い時期から長期間投資を続ける

そして次に積立方法です。

世界的な低金利を考えると、銀行で積み立てた場合、家計を極限まで切り詰め、給与の半分以上を貯蓄に回すということになりかねません。そこで必要なのが資産形成です。投資はお金を働かせて資産を効率的に殖やす方法です。投資=危険という考えがまだある中、運用方法の工夫でリスクコントロールができます。それが長期分散積立です。言葉を切って解説しますと、以下の様になります。

長期は最低でも10年以上。
分散は「資産」「通貨」「時間」という3項目あり、ここでは「資産分散」と「時間分散」について触れます。

積立はとにかく“コツコツ”です。
分散については「卵を一つのカゴに盛るな」という格言通り、卵を複数のカゴに入れておけば1つのかごが落ちても全ての卵が割れることはない。投資も同じです。そして長期的に運用することで安定的な成果が得られます。さらに「時間の分散」を加えれば効果はより高まります。

タイミングを分けて少しずつ投資する方法「ドルコスト平均法」です。毎回一定の金額で商品を購入するため、価格が高い時に自動的に購入量を少なくし、価格が安い時に多く買う仕組みです。例えば購入価格が購入した時よりも下がれば、一括購入の運用成果は確実にマイナスになります。しかしドルコスト平均法なら購入時よりも価格が下がっても運用成果がプラスになる場合があります。

●元本5万円 ●購入時1口1万円の投資信託を5か月間運用
●積立投資は毎月1万円ずつ購入 ●投資信託の値動きは以下の通り

●積立投資(ドルコスト平均法)の運用成果 (毎月1万円ずつ購入)
運用成果=11.25口×8000円=9万円 ➡ 元本5万円で4万円の利益

●一括投資の運用成果 (一度に5万円分=5口購入)
運用成果=5口×8000円=4万 ➡ 元本5万円で1万円の損失

そしてさらに非課税や分配金を受け取らずに複利で運用することで、より大きな効果をえられます。 20年間非課税で運用していった場合を見ていきましょう。

●年利率5% ●利息端数切捨 ●月複利 ●積立期間20年
●毎月積立額3.3万円 ●利息組込み期初 ●複利毎課税20.315%

運用の成果は13,193,431円(元本7,920,000円+運用益(非課税)5,273,431円)となり、税金の軽減効果は1,071,297円になります。

長期分散積立を活用できる方法としてつみたてNISAやiDeCo(確定拠出年金)があります。運用期間中は非課税そしてiDeCoは掛け金が全額所得控除となる税制優遇があります。つみたてNISAは厳選された投資信託で、iDeCoは投資信託のほかに元本保証された商品などから選んで積立を行います。資産形成はリスクとリターンのバランスが必要になります。自分がどれぐらいのリターンまで耐えられるか、リスク許容度を知ることも大切になります。

FIREを目指すための考え方を伝えてきましたが、実はこの方法は働き続けたい人にも当てはまると思っています。今後の日本は少子高齢化が進み、社会保障も見直しされるかもしれません。未来は私たちにはわかりませんが、何がおころうとも経済的な準備があれば生活はできます。もしFIREの実現が叶いそうにない、思うように貯蓄ができず想定していた資産形成ができなかった…という結果になったとしてもその努力は決して無駄になりません。FIREを目指すことは老後対策になります。あなたのセカンドライフはより豊かになることにまちがいはありません。

早期リタイアを目指したい人も働き続けたい人も、家計で痛みの伴わない支出を減らし、長期の積立投資を味方につけた資産形成を一日でも早くスタートさせることが大切です。そして何より、人生のどの時点においてもお金に縛られない生き方ができると良いですね。

執筆者:岡本まど香
キッズ・マネー・ステーション認定講師・ファイナンシャルプランナー、兵庫県在住。二児の母。
ファイナンシャルプランナーになるまではお金の知識は全くゼロでした。振り返ると後悔ばかりです。 そして今、お金のことを伝えるためにマネーセミナー講師として活動をしていますが、その中で気づいたことがあります。それは小さな頃からの学びや経験の積み重ねの大切さです。人生100歳時代、ライフプランに合わせたお金の考え方、リスク管理をしながら一人での多くの方に幸せで豊かな人生を送るお手伝いをさせていただきます。

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