もともとフリーランスの方が利用の中心だったコワーキングスペースですが、リモートワークをするために会議だけでも利用したいなど、その利用方法は広がっています。
ただ、利用したくても「コワーキングスペースってどんなスペースなの?」「どんな人が使ってるの?」「セキュリティなど大丈夫なの?」「きれいなの?」など、知りたいことはあるけれど、そのために見学にいくのも……。
ということで、リモートワークのくふう編集部が代わりに、注目のスペースを訪問してご紹介します。今回は、2020年7月1日にオープンしたばかりの「BIZcomfort代々木」です。
実際に「BIZcomfort代々木」を利用してみました!
BIZcomfortより引用
「BIZcomfort」は、株式会社WOOCが運営するコワーキングスペースのブランドで、全国に60拠点以上展開しています(2020年8月17日時点)。 その特徴は「郊外や住宅地を中心に展開していること」。 これは「家(第1の場)とオフィス(第2の場)のちょうど中間、“1.5 プレイス”として職住近接型のコワーキングスペースを提案」しているからとのことでした。
今回紹介するのは、代々木にある「BIZcomfort代々木」。 代々木といえば、新宿から徒歩圏内、渋谷も山手線で2駅という好立地ながら、新宿御苑と代々木公園という大きな緑地に囲まれる、利便性と環境両方を兼ね備えた街。それでいて駅から少し離れれば閑静な住宅街が広がり、飲食店や専門学校も多いなど、様々な顔を持つ人気のエリアです。
そんな代々木にコワーキングスペースのために新築されたオフィスビルまるごと1棟が作られました。 車が入れない静かな住宅街の中に位置しており、自宅近辺でコワーキングスペースを探したい方にはぴったりです。
スペースの中は、60以上の拠点を有するノウハウを生かして内装設計から施工まで携わり、仕事をするための最適な環境を提供しようと作られています。
特に、以下の2点が設計時に工夫したポイントだそうです。
- 一人あたりの座席ワイドを広めにし、圧迫感がないように。
- 1Fのクロスは、目線の上は暖色系を使い、目線下は寒色系にして空間の存在感が出るように。
BIZcomfortより引用
エントランス
エントランスは一見普通の一軒家のような、とてもシンプルなデザインですね。
BIZcomfortより引用
入ってすぐ左手にはロッカーが用意されています。
BIZcomfortより引用
【1階】カフェブース
3階建ての建物ですが、フロアごとに用途を変えているそうです。
早速1階から入ってみましょう!
BIZcomfortより引用
1階は飲食OKのカフェブースになっています。
電話や簡単な打合せも可能なフロアで、フリードリンクも充実しています。
BIZcomfortより引用
ゆったりとした座席間隔で、現在は新型コロナ対策としてビニールパーテーションが設置されています。
BIZcomfortより引用
【2階】テレフォンブース
2階は電話・Skypeなどを行うためのテレフォンブース。
BIZcomfortより引用
BIZcomfort代々木の一番のポイントは、この個室のWeb会議に使えるテレフォンブースが丸々1フロア10席あることです。
もともとBIZcomfortの他の拠点ではテレフォンブースの数は少なかったのですが、新型コロナによるリモート需要の高まりもあり、BIZcomfortとして初めてテレフォンブースのみのフロアを作ったそうです。
BIZcomfortより引用
他のコワーキングスペースでは会話をしながら作業をできる個室ブースは料金が高く、防音壁で仕切られているスタンディング形式のテレフォンエリアではパソコンを使ったオンライン会議は難しいのが現状です。
しかしこちらのBIZcomfort代々木はこのテレフォンブースもオプションではなく通常料金の中で利用可能。10席中3席は予約可能なので前もって確保することもできるんです。一方で予約をしなくとも使えるブースもあるため、急な会議で困ることもありません。
担当者の方に伺うと「皆様でお譲り合いの上お使いいただきたい」とのことでした。
【3階】ワークブース・サイレントブース
3階には会話・電話が出来るメインの作業スペースである「ワークブース」と、会話・通話NGの「サイレントブース」があります。
BIZcomfortより引用
リモートワークをするようになったけれど、「家だと家族がいて集中できない…」「静かに働きたい…」という方にはこちらの「サイレントブース」が最適。
BIZcomfortより引用
私も実際に利用してみましたが、入口の扉の防音性が高く、外の音が全く聞こえません。周りが見えないように設計されているので、人の動きが目に入ることもなく、自分の世界に入り込むことができます。
オフィス環境はどうなっているの?
このようにBIZcomfort代々木ではフロアごとに用途を分けて使うことができ、もちろん席は移動し放題。
Wi-fiも混線しないようにフロアごとに分けられており、インターネット環境も快適です。遅いとストレスになるので非常に気を遣っているそうです。
オフィス機器にもこだわりがあり、机は広々としており、椅子はすべて人気の高いオフイス家具・コイズミの製品。 長時間のWeb会議でも無理なく耐えられるよう、高品質のオフィスチェアを使っています。
BIZcomfortより引用
また、代々木も含めたBIZcomfortの無人拠点は備品の補充なども場合によっては利用者が行う必要があるため、シンプルに使いやすく、わかりやすくしているそうです。
新築の建物なのでどの設備もピカピカ。
意外と気になるトイレですが、こちらもきれいです。
BIZcomfortより引用
そして、鏡が付いている独立洗面台も何気に嬉しいポイント。
BIZcomfortより引用
セキュリティ面は大丈夫?
セキュリティ面についてはエントランスにSECOMのセキュリティシステムを採用しており、月次契約者に対して貸与したカードキーをかざすことで24時間いつでも入室可能となります。また、24時間カメラで監視しているとのことなので、安心ですね。
どんな人が利用しているの?
BIZcomfortの利用者は、他の拠点と同様にフリーランスや副業の方の利用より企業の会社員(エンジニアなど)の方が多いとのこと。
コワーキングスペースというと、起業直後のスタートアップが集まり、横のつながりを求めてコミュニケーションが活発に行われているイメージもありますが、BIZcomfortの場合は「場所貸し」。満員電車に乗らずに自宅周辺で働く場所として想定していますので、自分の時間と居場所を求めている方にぴったりなスペースです。
ライトプランなら利用料金は月額2,000円~
都心代々木に位置し、個室のテレフォンブースまで用意されていながらなんと月額2,000円から。 365日24時間利用可能なのも大きなポイント。
- 全日プラン 月額15,000円(24時間利用可能)
- 土日祝プラン 月額5,000円(土日祝のみ利用可能)
- ライトプラン 月額2,000円~(BIZcomfortの全拠点が月2日まで利用可能、それ以降は1日1,000円で追加利用可能)※代々木を含む一部拠点では1日2,000円
- 全拠点プラン 月額18,000円(BIZcomfortの全拠点が利用可能)
全ての拠点が使える全拠点プランでも月額18,000円。色んな場所で働きたい、営業先や出張先で時間が空いてしまって一時利用したいという方には全国60拠点以上のBIZcomfortが利用できる全拠点プランがおすすめです。
また、オプションとして以下が用意されています。
- 登記利用 月額3,000円
- ポスト 月額2,000円
- ロッカー 月額2,000円
- 駐輪場 月額4,000円
※価格は全て税別です。
新型コロナ対策はどうなっているの?
そして人が集まるスペースとして気になるコロナ対策ですが、きっちりと行われていました。
BIZcomfortでは以下の対策を行っているそうです。
- 入室時の消毒・マスクの着用の徹底
- 間隔をあけて席は互い違いに
- 飛沫防止のパーテーション設置
- 空間除菌装置の設置
- 会議室・テレフォンブースの除菌器の設置
また、窓を開けて定期的に換気をしています。
「このような状況だからこそ自宅以外での働く場所の提案としてオフィスに代わって集中できる環境を提供したい」「不特定多数の方が出入りする状況に変わりはないため可能な限りの対策をしています」とのことでした。
他の拠点もWeb会議環境の整備に力を入れており、会議室にモニターを設置するなど設備を強化しているそうです。
最後に
以上、「BIZcomfort代々木」のレポートでした。 実際に利用してみましたが、明るくオシャレで雰囲気がよく、それでいて集中できる環境にもなっておりとても仕事がしやすかったです。
家だと集中できない!と思うタイプなのでこういう選択肢もありだな、と素直に思いました。
BIZcomfortは、家ではないけど家の近く、"1.5プレイス"として利用してほしいという想いが込められていて、現在も新規出店継続中なので、ご自宅の近くにある方はぜひ一度利用してみて下さい!