テレワーク回数が多いと定期券は買わないほうがお得!?計算方法を紹介

テレワークによる仕事が増えた方は、定期券は買わないほうがお得になるかもしれません。また、定期券を買わないのに通勤手当を受け取ると不正受給となる可能性もあります。

そこで、本記事では定期券を買わないほうがお得になる目安を例を交えて詳しく解説します。

テレワークの回数によっては定期券を買わない方がお得! 

テレワークの回数によって、定期券を買わない方がお得な場合もあります。また「定期券を購入した後でテレワークへ移行した」もしくは「テレワークの頻度が増えた」といった場合、定期券の払い戻しを検討するのも1つの方法です。

ただし、会社に確認もせず払い戻ししてしまうと、通勤手当の不正受給に該当する可能性もあるため注意が必要です。ここでは、テレワークと定期券の関係性について詳しく解説します。

定期の払い戻しも可能

各交通事業者の規定によっては、定期券は残りの期間に応じて払い戻しが可能です。定期券を数か月まとめて購入したものの、テレワークへの移行によって通勤の必要がなくなり、通勤手当が不支給となった場合は早めに払い戻しておくことをおすすめします。

なぜなら、定期券の残存期間によっては払い戻しが受けられなくなる場合があるからです。新型コロナウイルスの影響によって特例で払い戻しを受けられる場合がありますが、残存期間や条件は交通事業者によって異なります。払い戻しを希望する方は、各事業者の公式サイトを確認しましょう。

手当だけを受け取ると不正受給になる可能性がある

通勤手当は企業の福利厚生であり、会社規定で定められています。しかし、テレワークの拡大にともなって定期券額ではなく、乗った分だけ会社が負担するという規定へ改定している企業は多いです。

そのため、知らないうちに手当だけを受け取っているという状態になるケースもあり、不正受給にあたる可能性もあります。発覚した場合は手当の返還を求められるだけでなく、処分対象となる場合もあります。不正受給にならないためにも、会社の規定をしっかりと確認しておきましょう。

定期券を買わない方がお得かを調べる3つのステップ

定期券を買わない方がお得かを調べるステップとして、大きく次の3つに分けられます。

  • 利用する区間の6か月の定期代を調べる
  • 利用する区間の往復運賃を調べる
  • 6か月の定期代を往復運賃で割る

テレワーク頻度が増えたことで定期券がお得かどうか気になる方は、ぜひステップごとに進み、試算してみてください。

1.利用する区間の6か月の定期代を調べる

定期代を買わない方がお得か調べる場合、まず利用する区間の6か月の定期代を調べます。定期代は利用する交通事業者の公式サイトで確認できます。

定期券には「1か月」「3か月」「6か月」の3種類があり「1か月の定期代を毎月支給する」もしくは「6か月の定期代を年2回支給する」が一般的です。ただし、割引率は6か月分の定期券の方が高くなるため、経費負担の面では6か月の定期代の方がお得といえます。

2.利用する区間の往復運賃を調べる

利用する区間の6か月の定期代を調べたのちは、利用する区画の往復運賃を調べましょう。例えば、A駅からB駅の片道運賃が「500円」である場合、往復運賃はおのずと「1,000円」になります。

ただし、今まで定期券を購入しており往復運賃が分からない場合は、利用する交通事業者の公式サイトや乗換案内サイトで調べられます。また、サイトによっては往復運賃と定期代のいずれも調べることが可能です。

3.6か月の定期代を往復運賃で割る

利用する区間の6か月の定期代と利用する区画の往復運賃が判明したら、6か月の定期代を往復運賃で割ります。定期代を往復運賃で割ることで「何日分の往復運賃に相当するか」を求められます。

例えば、利用する区画の6か月の定期代を「70,000円」、利用する区画の往復運賃を「900円」としましょう。計算では「70,000円÷900円=77.77」となり、約77日分の往復運賃に相当します。

そのため、6か月の出勤日数が77日よりも多いのであれば、定期券を購入した方がお得と判断できます。

鉄道会社ごとの検証

ここでは、鉄道会社の実際の運賃を使用して、定期券がお得かどうかシミュレーションしましょう。検証する鉄道会社は東京の電車・地下鉄の中でも有名な次の2つです。

  • JR東日本

  • 東京メトロ

また、定期券代や運賃は乗り換え情報などを掲載する「ジョルダン」というサイトを活用しています。ぜひ自身の状況に照らし合わせ、お得かどうかの判断に役立ててみてください。

1.JR東日本 

JR東日本の実際の運賃を使用し、定期券がお得かどうか割り出します。JR東日本の中央線・武蔵小金井駅から新宿駅まで通勤する場合の6か月分の定期代と往復運賃は次のとおりです。

  • 6か月分の定期代:44,260円

  • 往復運賃代(交通系ICを利用した場合):308円×2=616円

往復日数を算出する計算式に当てはめると「44,260円÷616円」となり、6か月分の定期代購入で「約71日分」の往復回数に相当します。そのため、6か月間の出勤回数が「71日以上」であれば6か月分の定期券を購入した方がお得と判断できます。

2.東京メトロ

東京メトロの千代田線・乃木坂駅から北千住駅へ通勤したとしましょう。乃木坂駅~北千住駅区間の6か月分の定期代と往復運賃は以下のとおりです。

  • 6か月分の定期代:47,150円

  • 往復運賃代(交通系ICを利用した場合):242円×2=484円

往復日数を算出する計算式に当てはめると「47,150円÷484円」となり、6か月分の定期代購入で「約97日分」の往復回数に相当します。6か月間の出勤回数が「97日以上」であれば、6か月分の定期券を購入した方がお得です。

参考:https://www.jorudan.co.jp/

通勤スタイルの変化に柔軟に対応しよう!

定期券を購入する際は、期間が長いものを選択した方が割引率が高くお得です。しかし「テレワーク回数が増えた」「テレワークに移行して出勤しなくなった」といった場合は定期券ではなく、乗った分だけ通勤手当を支払った方がお得な場合もあります。

今回紹介した定期券を買わない方がお得かどうか調べる方法も活用しながら、通勤スタイルの変化に柔軟に対応してみてください。

リモートワークのくふう編集部

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