Web会議中にマイクが「キーン」と鳴り響いてしまうことはありませんか?ハウリングの原因にはさまざまなものが考えられます。本記事では、ハウリングの原因から対処法までわかりやすく解説しています。十分な対策をおこない、Web会議をスムーズに進めましょう。
コロナ禍による在宅勤務が浸透し、Zoomといったシステムを用いてWeb上で会議を開くことも珍しくなくなってきました。しかし、Web会議に慣れていない人の中にはマイクの音などが原因で「キーン」という嫌な音を出してしまい、上司や取引先に迷惑をかけてしまった人もいるのではないでしょうか。
本記事では、「ハウリング」というトラブルの原因や対処方法などについてわかりやすく解説していきます。最後まで読むことで、ハウリングに悩むことがなくなるかもしれません。
ハウリングとは
ハウリングとは、英語で「遠吠え」を意味し、スピーカーの音をマイクが拾ってしまう現象のことをいいます。 「スピーカー」→「マイク」→「スピーカー」と連鎖的に反応することで、最終的に人の嫌がる音を出すようになるのです。 ビデオ通話をしている際に「キーン」や「ブーン」といった音が聞こえますが、それがハウリングです。カラオケで音量を大きくしすぎた際に、このような経験をした人も多いのではないでしょうか。
特にWebでの会議や商談をしている時にハウリング現象が起きてしまうと、相手に不快な思いをさせることになり、仕事の成果に影響を及ぼしてしまうかもしれません。本記事で紹介するハウリングの知識を身に付け、未然に防止していきましょう。
ハウリングの原因
ハウリングの原因には以下のようなものがあります。
- エコーキャンセラーなどの設定ミス
- 音量が大きすぎる
- 外部危機と連携している
- 周囲の雑音がうるさい
- 同じ部屋で2台以上のシステムを接続している
それぞれ順番に見ていきましょう。
エコーキャンセラーなど設定ミス
Zoomなどのビデオ動画システムの設定で、エコーキャンセラーがOFFになってしまっていることがハウリングの原因かもしれません。何も設定していない場合、最初はエコーキャンセラーがONになっていることがほとんどです。
ハウリングが起きた際は、設定を確認してエコーキャンセラーがOFFになっていないかを確認しましょう。
音量が大きすぎる
ハウリングは、話す側のマイクの音量が大きすぎる、またはスピーカーの音量が大きすぎることで起こる可能性があります。エコーキャンセラーの機能がONになっていたとしても、調整可能な音の大きさを超えてしまうとハウリングが起こってしまうのです。
できればWeb会議が始まる前に音量やスピーカーの位置を調節するようにしましょう。
外部機器と連携している
外部危機と連携してしまっていることがハウリングの原因かもしれません。大型スピーカーや、卓上マイクなど、外部危機と連携させていた場合は、動画システムのエコーキャンセラーをOFFにしている可能性が高いです。
さまざまな外部機器が近くにある場合は、設置事業者や管理人に切り分けをお願いしたほうが良いかもしれません。
周囲の雑音環境がうるさい
ハウリングは周囲の環境が原因で起こることがあります。家族の生活音なども原因のひとつですが、エアコンの音、テレビなどもできるだけ小さく抑えましょう。
ただ、家の周辺が工事中であったり、電車の近くに住んでいる場合など、どうしても周囲の雑音のうるささを止められないこともあるかもしれません。その際は、マイク付きのヘッドフォンを利用すると改善できる可能性があります。
同じ部屋で2台以上ののシステムを接続している
同じ部屋で複数のシステムを接続していることがハウリングの原因かもしれません。パソコンだけでなく、スマートフォンでもハウリングの危険性があります。Zoomのような動画システムを利用する場合は、基本的には1部屋に1台にしたほうがいいでしょう。
ハウリングの対処法
ハウリングの対処法には以下のようなものがあります。
- ハウリングの原因を特定する
- スピーカーとマイクの距離をできるだけ離す
- マイクの音量を調節する
それぞれ順番に見ていきましょう。
ハウリングの原因を特定する
ハウリングが起こる場合にはさまざまな原因があります。ハウリングの原因には、先述したようにマイクの音量や周囲の環境が挙げられます。ひとつひとつの可能性を考慮し、切り分けをおこなわなければいけません。
すべての電子機器を順番に電源OFFしていき、原因を突き止めるところから始めましょう。
スピーカーとマイクの距離をできるだけ離す
スピーカーとマイクの距離をできるだけ離すことでハウリングを対処できるかもしれません。少し程度の音量なら、エコーキャンセラーの機能によってハウリングを防ぐことができますが、音量が大きすぎると防げなくなってしまいます。
特に音楽を鳴らしながらビデオ通話をしている時などにはスピーカーとマイクの距離が近くなり、音を拾いやすくなってしまうでしょう。スピーカーを違う部屋に置くのは難しいですが、せめてマイクの目の前に置かないように配置を変えることをおすすめします。
マイクの音量を調節する
マイクとスピーカーの位置を離しても、マイク音量が大きすぎるとハウリングが発生する可能性があります。解決方法は、音量を下げることはもちろんですが、パソコンに別で付いているマイクスピーカーは利用しないようにしましょう。
ハウリングの原因まとめ
本記事では、ハウリングの原因や対処法について紹介してきました。 ハウリングとは、英語で「遠吠え」を意味し、スピーカーの音をマイクが拾ってしまう現象のことをいいます。
ハウリングの原因には以下のようなものがあります。
- エコーキャンセラーなどの設定ミス
- 音量が大きい
- 外部危機と連携している
- 周囲の雑音環境がうるさい
- 同じ部屋で2台以上のシステムを接続している
本記事では、ハウリングの対処法には以下の3つを紹介しました。
- ハウリングの原因を特定する
- スピーカーとマイクの距離をできるだけ離す
- マイクの音量を調節する
ビデオ通話の場でハウリングが発生してしまうと、会議を中断して原因を突き止める必要があるため、参加者全員に迷惑をかけてしまいます。ビデオ通話に参加する前にマイクの音量、スピーカーとの位置などを事前に調整しておくことをおすすめします。
ただ、もしWeb会議でハウリングが起こってしまった場合は、今回紹介した方法を試してみるといいでしょう。