在宅ワークをする人の数が、ここ数年増加傾向にあることに輪をかけて、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で飛躍的に増えています。自宅で働くようになると、オフィスのパソコンモニターとの違いにストレスを感じている場合もあるかもしれません。
会社からノートパソコンを支給されていたとしても、一日中小さな画面をにらんでの仕事は、首や肩も凝り、心身ともにストレスが溜まる原因になってしまいがちです。
仕事の効率を上げてストレスを減らすには、外付けできるモニター(ディスプレイ)の活用がおすすめです。この記事では、ノートパソコンに手軽につなげるモニターの選び方とおすすめ10選を紹介します。
在宅ワークにモニターが便利
在宅ワークをしている人の中には、会社支給のノートパソコンで仕事をしているという人もいるでしょう。最近のモデルは基本スペックが優れていて、ほとんどの作業でストレスなく使えるのは事実です。
ただ、画面サイズは13インチ程度が主流で、大きくても14インチとなります。これで充分という人も多いかもしれませんが、腰を据えてデスクワークをする場合は、大画面ディスプレイがあると、作業効率をさらにアップさせることが期待できます。
価格も1〜3万円ほどでさまざまな商品を選択できるでしょう。設置スペースがあるなら、ぜひ大画面ディスプレイを使って快適な作業環境にアレンジしてみませんか?
在宅ワーク向けモニターの選び方
まずは、在宅ワークで仕事の効率をアップするためのモニターの選び方を見ていきましょう。
モニター解像度で選ぶ
解像度という点での在宅ワーク向けモニターの選び方について解説します。
おすすめはフルHDと4Kのどちら?
画面解像度は「HD(1280×720ピクセル)」「フルHD(1920 × 1080ピクセル)」「4K(3840 × 2160ピクセル)」の3つのランクがあります。もっとも普及しているのが「フルHD」。さらに、今話題になっているのは「フルHD」の4倍の解像度を誇るハイスペックの「4K」です。
しかし、ブルーレイなどの高画質映像を楽しむわけでなく、あくまでテレワークやデスクワークの範疇で使用することになるので、ほとんどの人が普段から使い慣れている「フルHD」を選べば、問題はないでしょう。
余裕があればWUXGAやWQHDも!
もし、予算に余裕があるなら、「WUXGA」をおすすめします。幅はフルHDと同じ1920ピクセルでも、上下方向に1200ピクセルあるので、表計算ソフトや文書作成ソフトを使うときに、上下サイズの大きさの余裕がプラスに働くでしょう。
モニターサイズや画面のタイプで選ぶ
次に、モニターのサイズと画面タイプに関してですが、フルHDの中で一般的なものは、21.5~23.8インチのモニターです。多くの場合、職場のモニターも21.5~23.8インチなので、見慣れた同じサイズを選ぶことも可能でしょう。
文字をより大きく表示したいなら、27インチのモニターもおすすめです。
画面のタイプ、つまり縦横比については、メインの作業内容に合うものを選びましょう。たとえば、Ecxelやスプレッドシートなどで横に長いデータを扱う場合は、横幅が広めのタイプが使い勝手がよくなります。
パネルの種類
モニターの液晶パネルの駆動方法は以下の4種類があります。おすすめは4番目のIPS方式です。特徴を比較して確認しておきましょう。
- TN方式:価格が安く応答速度は速いですが、視野角が狭く複数人での使用には不向き。ゲームなど動きの速い映像向けです。
- VA方式:コントラストに優れくっきりとした黒色が出ますが、目が疲れやすく、動画視聴やゲームなど比較的短時間の利用に向いています。
- 有機EL方式:高画質で応答速度が速く、くっきりとした黒色が出ますが、価格が高く寿命が短い側面も。短時間の利用向けです。
- IPS方式:発色に優れており目に優しく、応答速度がノーマルで、仕事などでの長時間の利用に向いています。
あると役立つ3つのスペック
最後に高さ調整や回転機構、HDMI端子に関してですが、これらがあるととても役立つ場合があります。詳しく見ていきましょう。
高さ調整
モニターの位置が低くて、台を置いて使っている人も多いのではないでしょうか。毎日長時間使うものなので、自分の体格とモニターの高さが合っていることは重要です。
リーズナブルなモニターは高さ調整機構が付いていないものが大半ですが、モニタースタンドを購入するくらいなら、最初から高さ調整機構付きを選ぶほうが結局安上がりになることもあります。
回転機構
高さ調整機構付きモニターの中には、モニター画面を回転させて縦位置に表示できるものがあります。文書作成作業やウェブ画面での操作に役立ち、作業効率の大幅アップが期待できるでしょう。
HDMI端子
モニターの代表的な端子は以下の3つです。
- DVI端子:映像のみ送受信
- DisplayPort端子:映像のみ送受信
- HDMI端子:映像と音声を送受信
DVI端子やDisplayPort端子の場合、別に音声用のケーブルをつなぐ必要がありますが、HDMI端子ならその必要はなく、配線がシンプルになるのでおすすめです。もし、パソコン側が対応していなくても、変換ケーブルがあるので問題ありません。
また、見落としてしまいがちな点として内蔵スピーカーがないモニターもあるので、モニターから音声を出力したいなら必ずチェックしましょう。
在宅ワークにおすすめできるパソコンモニター10選
それではここからは、在宅ワークにおすすめのパソコンモニターの選りすぐり10商品を紹介します。
かさばらない超スリムデザインとコスパが魅力:ASUS VZ249HR
▲ASUS フレームレス モニター 23.8インチ IPS 薄さ7mm、12,980円(2020年9月8日時点)
薄さ7mmのウルトラスリムでかさばらず、23.8インチの画面サイズは、作業の生産性を高めてくれます。ハイスペックなのにコスパ価格が魅力です。
横長でEcxel作業にも最適:LG 29WL500-B
▲LG モニター ディスプレイ 29WL500-B 29インチ、29,980円(2020年9月8日時点)
29インチのウルトラワイドの横長画面で、Ecxelやスプレッドシートなどを使用した作業の効率が格段に向上します。
スタイリッシュで非光沢、作業効率もUP:Dell SE2416H1
▲Dell モニター 23.8インチ SE2416H(3年間交換保証)、12,980円(2020年9月8日時点)
非常にスタイリッシュながらも23.8インチと充分な大きさが魅力のIPSパネルのスタンダードモデル。画面は美しく非光沢系で目に優しく、継続的な作業で効率を上げてくれそうです。
文字を大きく、作業もサクサク:Acer KA270HAbmidx
▲Acer モニター ディスプレイ AlphaLine 27インチ KA270HAbmidx フルHD VA フレームレス 、19,980円(2020年9月8日時点)
27インチのフレームレスモニターで、作業の生産性を高めるフルHD非光沢パネルを搭載したモデルです。付属電源ケーブルをつなぐだけで簡単に設置できる、ACアダプターを使わない省スペースモデルでもあります。
目に優しく、省エネ多機能:EIZO EV2360-BK
▲EIZO 22.5型フレームレスモニターFlexScan EV2360-BK 、32,970円(2020年9月8日時点)
WUXGA22.5インチパネルを採用し、ギリギリまで無駄を省いて正面スピーカーを搭載した3辺フレームレスデザインモニターです。自動調光機能によって、目に優しく、かつ省電力な工夫が施されています。
文書作成&表計算のどちらにも強い!:ベンキュージャパン PD270
▲BenQ デザイナーズ モニター ディスプレイ PD2700Q 27インチ 、35,657円(2020年9月8日時点)
文書作成や表計算、およびWebのデザインに最適な27インチWQHD解像度モニターです。デュアルビュー機能で複数のモードを一斉に表示できるので、モニターを2台並べなくても作業ができます。
省スペースかつ作業効率も重視:アイ・オー・データ EX-LDH241DB
▲I-O DATA モニター 23.8インチ WQHD フレームレス ADS非光沢 HDMI×3 DP×1 スピーカー付 3年保証 、25,246円(2020年9月8日時点)
WQHD23.8インチの省スペース、かつ作業効率の両立を重視したモニターです。極薄の7mmは設置しやすく、画面は大きくてもデスクの作業スペースは広々と使えます。
フレームレスでくっきり画像:Philips 241E1D/11
▲PHILIPS モニターディスプレイ 241E1D/11、12,980円(2020年9月8日時点)
このFHDモニターはIPSテクノロジーパネルを使用しており、くっきりと鮮やかな画像を見せてくれるうえに、マルチディスプレイにも最適なフレームレスの設計です。
高さと角度を自在に調節可能!:ヒューレット・パッカード 4JF58P9-AAAW
▲HP モニター 21.5インチ ディスプレイ フルHD、11,500円(2020年9月8日時点)
フルHDで IPSパネルを使用したこのモニターは、高さ調節が80mm、角度調節が23°~-5°に対応しているので、無理のない姿勢で在宅ワークの作業環境を整えてくれます。ブルーライト軽減機能により、目にも優しく長時間の業務をサポートしてくれるでしょう。
回転&高さ調整ができて目に優しい!:ベンキュージャパン GW2480T
▲ BenQ アイケアモニター GW2480T 23.8インチ、17,853円(2020年9月8日時点)
輝度自動調整ができるこのIPS使用の23.8インチモニターは、高さ調整と回転ができて、縦長閲覧に対応した逸品です。アイケアに配慮されていて、長時間の作業も快適にこなせます。価格も手頃でコスパの高い商品です。
作業との親和性、サイズ感や予算をよく検討してベストな選択を!
在宅ワークに向いているパソコンモニターを選ぶポイントを解説し、おすすめモニター10選を紹介しました。各商品にはそれぞれ利点があって迷うところでしょう。
自身の作業内容を想定して、それに対する親和性やサイズ感、そしてコストをしっかり検討し、ここでの情報も参考にして、ぜひ満足できるモニターを選んでください。