「テレワーク助成金」の活用法とは?企業向け支援まとめ

こんにちは、キッズ・マネー・ステーション認定講師、ファイナンシャルプランナーの田端沙織です。

働き方改革や東京オリンピックに向け推進されていたテレワークですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として従業員の安全と健康を守りながら業務を遂行するために、2020年はテレワークを導入した企業が増加しました。

しかし、テレワークを可能にする社内体制の整備や機器の用意、セキュリティ対策ができずに依然としてテレワークを導入できていない企業が多いのも現状です。

今回は、テレワーク導入にあたり国や自治体から資金面の助成がある「テレワーク助成金」の種類や活用法について解説します。

テレワーク助成金とは

テレワークの導入には、社員に貸与するパソコンや各種システム導入、セキュリティ対策等が求められるため初期費用が多くかかります。その負担を軽減し企業のテレワーク導入を支援するために、国や自治体などでさまざまな助成金制度を用意しています。

中小企業・小規模事業者向けに、機器やソフトウェア等の経費、テレワーク導入のためのコンサルティング費用を助成するのが「テレワーク助成金」になります。助成金の主な使途は、長時間労働の見直し、新型コロナウイルス感染症等の拡大防止および緊急時における事業継続対策になります。

テレワーク助成金の代表例

テレワーク助成金には、全国を対象とする国が実施しているものと、都道府県が独自に実施しているものと2種類あります。代表例をいくつかご紹介します。(※2020年11月6日時点で申請可能な支援制度)

なお、制度によって対象や審査の流れなど異なるため、募集要項をよく確認しましょう。

(1)全国対象の制度「経済産業省 IT導入補助金2020」

  • 対象企業:中小企業・小規模事業者等
  • 補助対象経費:ソフトウェア費、導入関連費
  • 補助金の上限・下限額:A類型:30万円~150万円・B類型:150万円~450万円
  • 補助率:1/2以下

自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費を補助することで、業務効率化や経営力の向上、売上増加のサポートを目的とします。 詳細は、「IT導入補助金2020」のホームページをご参照下さい。

(2)全国対象の制度「総務省 令和2年度 テレワークマネージャー相談事業」

  • 対象企業:民間企業・都道府県・市町村等の地方公共団体及びそれに準ずる団体等
  • 補助対象経費:補助金を支給する事業ではなく、テレワーク関連補助金の相談やテレワーク導入支援を行う。

ICTを専門とするコンサルタント(テレワークマネージャー等)が、ICTツールやソフトウェア等のテレワーク導入に関するコンサルティングを無料で行う支援制度です。

詳細は、「総務省 令和2年度 テレワークマネージャー相談事業」のホームページをご参照下さい。

(2)東京都のみ対象「東京しごと財団 はじめてテレワーク(テレワーク導入促進整備補助金)」

  • 対象企業:東京都内の中堅・中小企業 ※他諸条件あり
  • 補助対象経費:テレワークを行うための環境構築費用
  • 助成金の上限:40万円~110万円
  • 助成率:10/10

テレワークを導入するための環境構築や制度整備にかかる経費を補助し、テレワークの導入促進を図る制度。事前に東京都が実施するテレワーク導入に向けたコンサルティングを受けた企業が対象です。

詳細は、「東京しごと財団 はじめてテレワーク(テレワーク導入促進整備補助金)」のホームページをご参照下さい。

テレワーク助成金の活用法

テレワークは、通勤時間が減った分時間を有効活用できます。そして仕事の生産性の向上、育児や介護をする必要がある従業員にとっては両立を図りやすい制度であるため、今後もさらなる普及が予想されます。

また通勤時間の軽減、介護や育児による従業員の離職の回避、人材の確保など会社にテレワークを導入することで、会社側のメリットも大きくなります。

テレワークを導入するノウハウや、負担が大きい初期費用に対する無料コンサルティングや助成金は、うまく利用すれば会社の経営力向上、従業員の働き方の満足度向上などに繋がります。

ぜひ制度を有効活用して、導入指南から機器やシステムの整備に投資しましょう。
国や都道府県が支援するテレワーク関連の助成制度は需要が多く、募集期間中であっても予算上限に達し早々に締め切られる傾向にあります。

リモートワークを実施する上で有益な制度になりますので、自社で利用可能か早めに内容を確認し、円滑にリモートワークを実現させましょう。

※本記事に記載した助成金の募集要項や申請時期は変更される可能性があります。最新情報は必ず各制度のホームページ等をご確認下さい。

執筆者:田端 沙織
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャル・プランナー   証券・運用会社で10年以上の勤務経験を活かし、FPサテライト(株)所属ファイナンシャルプランナー兼金融教育講師として、「正しく・楽しく・分かりやすく」お金のことや資産運用について伝える活動をしています。得意分野は資産運用。2男1女を絶賛子育て中。。

キッズ・マネー・ステーション
「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2018年までの講座実績1000件以上。
キッズ・マネー・ステーション:https://www.1kinsenkyouiku.com/

リモートワークのくふう編集部

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