コロナ禍でおすすめワークスタイルと資産管理をFPが解説

みなさん、こんにちは。沖縄県のキッズ・マネー・ステーション認定講師の田島めぐみです。
新しい生活様式になり、働き方や休日の過ごし方が変わった人も多いのではないでしょうか。

またそれらの変化に伴って、お金に関しても従来の考え方とは異なった視点を持つことも重要になってきました。今回は、これからのワークスタイルと資産管理の考え方についてお伝えします。  

本業以外の収入も確保する

令和3年2月に厚生労働省が発表した、新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響の情報によると、解雇等の見込みの労働者数は8万人超でした。働く環境が変わり、雇用への影響も大きくある中で、私たちも柔軟に働き方を模索していく必要があるようです。

もし失業しても、予め複数の収入源があれば少しは安心かもしれません。本業の仕事が無くなり、収入が減ったとしても、他からの収入があれば生活の糧になります。国も副業・兼業の環境整備も整えつつありますし、収入増加以外のメリットも大いにあることから、可能であれば本業以外の収入も確保することも視野に入れましょう。

副業・兼業のメリット

  • 離職せずに、本業とは別の環境でスキルや経験を得ることができるため、労働者が主体的にキャリアを形成できる。
  • 本業の所得を活かして、自分がやりたいことに挑戦でき、自己実現を追求することができる。
  • 所得が増加する。
  • 本業を続けつつ、リスクの少ない形で将来の起業・転職に向けた準備・試行ができる。
    出典:厚生労働省(副業・兼業の促進に関するガイドライン)から

自分の価値を高める自己投資

金融資産の他に、人的資本という資産があります。人的資本とは、残りの人生でいくら稼ぐことができるかとういう考え方で、年齢が上がるほど人的資本は減少します。

常に減っていく人的資本を増加させるためには、自分の市場価値を高め収入を増やすことも重要です。自己投資をして、給与が仮に今より10%ほどアップした場合、これから先の生涯年収が1億3000万円を予定している人であれば、1300万円の生涯年収がアップすることになります。

健康への投資も忘れずに

自己投資は勉強や経験だけではなく、健康にも気をつけましょう。病気のリスクを下げることは、医療費負担を減らすことにもなりますし、何より充実した生活を送るためには健康であってこそです。特に老後は、健康に過ごせるかどうかは、それまでの生活習慣で決まることが大きいようです。

固定費を低く抑える

従来から、家計の見直しでは固定費の削減がありますが、コロナ禍でお客様からの相談を受けていると、固定費を低く抑えておく大切さを痛感しました。もちろん、貯蓄をしっかりしているかどうかでも変わりますが、固定費が低く抑えられていると、収入が減る状況になったとしても何とかやっていける場合が多いように感じます。固定費節約の種類を下記にまとめました。

固定費の節約

  • スマホの料金プランの見直し(格安SIMにするなど)
  • 保険料の見直し
  • 住宅ローンの見直し
  • 家計に合った家賃の検討(賃貸)
  • 自動車関連費(所有→手放すもしくは、カーシェアに切り替え)
  • 定期購入・定期支払の見直し(健康食品・ジムの月額費・動画配信サービスなど)

流動資産の確保を

日本人の人口の約8割は生命保険に加入しています。金利の低下で普通預金に預けるよりも、貯蓄型の生命保険を銀行や保険ショップから運用商品として説明を受け、外貨建て一時払いの生命保険に加入している人が増えてきました。

6ヶ月~1年分ほどの生活防衛費を準備しており、手元にすぐに使えるお金がある方はあまり問題ないと思いますが、預貯金があまりなく、何かあった時には保険の解約をせざるを得ない人は、流動性のリスク(すぐに換金できない可能性があること)について、下記のケースを念頭に置いておいて頂きたいと思います。

貯蓄型の生命保険の解約は、契約年数によっては契約者にとって不利益となる(元本割れする)ことがあります。契約者貸付を利用することも一つの手ではありますが、高い金利を支払うことになりますし、外貨建て生命保険は常に為替リスクがあることも理解しましょう。

加入する際には、あくまでも「保険」は保障が大前提という金融商品であり、運用として考えても良いものか、将来の流動性リスクについても留意して決めたいところです。

資産形成をコツコツすべし

保険の金融商品以外でも、キャッシュがあまりない状況で一括投資をするのはリスクが大きいです。そこでお勧めなのが、コツコツ積立投資で作る資産形成です。資産形成とは、資産がないところから作っていくことで、時間をかけて資産を増やしていきます。

投資と聞くと、リスクがあるのではないかと不安に感じる方もいるかと思いますが、コツコツ積立投資をすることで、株価下落時には沢山の量を購入することができ、将来的には自分の資産を増やすことにつながります。下記図表で、シミュレーションしてみましょう。

出典:金融庁ウェブサイト(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html)より抜粋。

積立投資を始めて、投資信託の価格が下落した場合は毎月購入する量が増えていきます。

例えば、12月末時点では、購入できた総投資口数が27,123口になっています。投資信託の12月末時点の価額が5円なので、5円/口×27,123口(総投資口数)=136,615円になり、12月末時点の投資総額120,000円を引くと、15,615円の利益になります。

これは、投資の時間を分散したことで、価額が下落した時には購入する量を増やすことができ、最終的に少しでも上昇すれば結果プラスになるという仕組みで『ドルコスト平均法』と言われるものです。こうしたコツコツ積立投資の仕組みを活用して、早くから資産形成を始めるとよいでしょう。

人生100年時代を見据えると自助努力で行う資産形成は、もはや必要不可欠であり、時代の変化に応じて、新しい価値観を受け入れていくことは大いに想定されます。

今がまさにその渦中で、依然厳しい状況にありますが“ピンチはチャンス”と捉え、これから何をすべきかを考え、しっかり行動に移せるようにしたいですね。

人生は自らつくりあげていくものです。将来「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、先見の明を養っておきたいものです。

執筆者:田島 めぐみ
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャル・プランナー
子どもたちが、お金について楽しく学べる講座の開催や、女性のお金の専門家としてマネー講座や個別相談業務を主に沖縄県で活動しています。得意分野は生命保険・長期資産形成・女性の起業についてなど。

キッズ・マネー・ステーションとは
「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2018年までに1000件以上の講座実績を持つ。

リモートワークのくふう編集部

リモートワークのくふう編集部は、新しい働き方を応援しています。

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